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また、テクタイルは触文化普及のため、ツールキットのハード/ソフトウェア/採集された触感データをオープンソースとして公開し、新たなコミュニティの拡張を目指しております。
ハードウェア
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必要な機材:小型オーディオアンプ(ラステーム)、DS振動カートリッジ、オーディオケーブル、マイク(audiotechnica:)、電圧レギュレータIC( 秋月電子のセットTA48M05)、小ネジなど
必要な工具類:のこ、はんだこて、はんだ、ドライバ(精密ドライバセットであるとなお良い)、接着剤、カッター、ニッパーなど
作業内容:はんだつけ、配線作業、切断や切削などの工作作業
本章の根幹をなすテクタイルツールキットについて、このコラムでは、自作の方法を余す事無く公開します。テクタイルチームが制作したプランを推奨例としますが、より気軽につくるために、必要なパーツなどの選定方法も併記します。オーディオの機材を応用使用例とも捉える事が出来るので、お手元にある部品の組み合わせでも簡易バージョンがつくれる可能性大です。
*なお本格的な触感表現を試す指す場合は推奨例を強くお勧めします。別製品であると再現する触感によっては解像度の低下が起こります。
*オーディオアンプの選び方
触感の解像度の要です。特に理由が無ければ推奨のアンプをお勧めします。これはラステーム社の宣伝をしているようですが、テクタイルチーム内で、小型アンプを色々と試した結果、最も触感に適しているという結論によります。触感は主に500Hz以下の振動の再現性にかかっています。なので、スペック可能な限り低い周波数が記載されているものを選ぶ事が重要です。また、スペック表に記載されている事は少ないのですが、アンプへのダメージの原因になる波形の直流成分をカットする為にローカットフィルタが内蔵されている事が多いのですが、これが無い、もしくは回路の一部をいじる事で除く事が出来るアンプを見つける事が触感の解像度の鍵になります。
*マイクの選び方
アンプ同様、スペックはより広いレンジの周波数域をカバーするものを選んで下さい。またケーブルから電源を取得出来るタイプを選ぶと良いでしょう。(電圧レギュレータICはその為に使用します)
本コラムでは、推奨例とオリジナルの3Dプリンタによるケースでの例を紹介します。
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テクタイルツールキット IOボックス
1 アンプの筐体を開け、基板を取り出しにします。
2 ボリュームをのこで削ります。
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7 オリジナルのボックスをつくります。出力可能な人は是非以下のダウンロード先からデータを入手して下さい。小ネジなどを用意して上蓋がネジ留めできる仕様です。
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触感アクチュエータ
1 任天堂DS振動カートリッジのケースを取り出します。(Yの字の特殊ドライバです。携帯電話用ドライバとしてホームセンターで売っています)
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3Dデータを出力可能な人は、是非試して下さい。
触感センサ
ここでは我々の制作した円錐型のセンサホルダの例を参照します。
1 リンク先よりダウンロードした3Dモデルとマイクを用意します。
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触感データ
触感をデジタルデータとして記録する試みとして、テクタイルツールキットとカメラを用い、サウンドトラックに触感の振動データを入れた動画の形式を利用し、オープンソース化への試みを行なっております。